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フィギュアが変形する原因は単なる劣化?形を修正する方法とは

久し振りにフィギュアを見たら「あれ…なんかちょっと傾いているような…」そんな経験はないでしょうか。気が付いたらフィギュアが変形してしまって変なポーズになっていたりするのはフィギュアあるあるですよね。

特にキャラクターが片足立ちをしているポーズのもので台座と接地している面が少ないようなものだと、重心がかかっている場所からぐにゃりと曲がってしまいます。また、髪の毛のパーツや剣などの細いパーツも油断しているとへにゃへにゃに変形してしまいがちなことでしょう。

そこで本記事では、フィギュアが変形する理由や、造形を修正する方法はあるのかをご紹介します。

フィギュアが変形する理由

せっかくカッコよかったり可愛いフィギュアが残念なことになってしまうフィギュアの変形。一体どうしてフィギュアは変形してしまうのでしょうか。フィギュアが変形してしまう原因には、フィギュアの材質による問題が大きく関わってきているのです。

フィギュアの素材について

フィギュアには大きく分けてメーカーが組み立てから塗装までを行ったものを販売している「塗装済みの完成品」と、購入者が組み立ても塗装も行わなければいけない「未組み立てかつ未塗装」の2つの商品があります。後者のはフィギュアは「ガレージキット」とも呼ばれていますね。

基本的に市場に大きく出回っており一般に広く認知されているのは「塗装済みの完成品」とされているフィギュアで、素材には主にPVC(ポリ塩化ビニル)と呼ばれるプラスチックで出来ています。優れた耐久性と耐水性、さらに安価ということもありフィギュア以外にも様々な製品で利用されています。

「未組み立てかつ未塗装」のフィギュアは大企業のように大量生産できない規模の小さいメーカーや個人制作主などが主に提供しているもので、コストが高くなりがちですがその分ハイクオリティなものが多いです。素材にも制作主によってレジンなど多岐多様なものが使用されます。

材質の話となると専門的なことにもなるので難しく思えてしままうかもしれませんが、基本的にほとんどのフィギュアはプラスチックで造られていると考えておけば大丈夫です。そのプラスチックの中で様々な種類がある…とだけ覚えておきましょう。

プラスチックの特徴

ほとんどのフィギュアに使われている素材がプラスチックだということはお分かりいただけたかと思います。表記がPVCなどと記載されると分かりづらいですが、プラスチックと置き換えれば身近なものなのでどんなのものか想像がつきやすいでしょう。

プラスチックは合成樹脂を原料としており人工的に作られた素材で、金属などの素材に比べてコストが低いので私たちの生活のあらゆる場所で見かけることのできるものです。コストの割には軽くて丈夫なプラスチックですが、フィギュアの素材としてみると以下のような特徴があります。

柔らかく耐久性が低い

ある程度の耐久性はあるプラスチックですが、他の固い素材と比べるとややその耐久性は劣ります。成人男性が本気で力を入れればプラスチックを曲げたりしてしまうことは出来るでしょう。柔軟性があるので製品として加工しやすい分、完成後にも変形しやすいと言えます。

熱に弱い

プラスチックは温度変化に非常に弱い素材です。プラスチックの種類にもよりますが、多くのフィギュアに使われているPVCであれば、70℃以上の高温にさらすと軟化してすぐに変形してしまいます。また、燃えやすいという性質も持っています。

まとめるとフィギュアの素材として安価なコストで利用できることから重宝されているプラスチックですが、耐久性が特別高い訳でなく温度変化に弱いということが言えます。

フィギュアが変形してしまうよくあるケース

プラスチックの特性を踏まえた上で、これからフィギュアが変形してしまうよくあるケースを紹介していきます。フィギュアを楽しむ場合は気をつけておきましょう。

耐久度以上の負荷がかかる

フィギュアが変形してしまう要因その1ですね。フィギュアを構成するプラスチックの耐久度以上に負荷がかかってしまうと、プラスチックが耐え切れなくなり徐々に変形していってしまうケースです。

可動式のフィギュアを無理に動かそうとしたりして曲がったり、フィギュアをに他のフィギュアの重みがかかって変形してしまうことは珍しくありません。特に指先や髪の毛などの細く細かいパーツや剣などの小物はサイズが小さく耐久度も低いので変形してしまいやすいです。

最近のフィギュアで多く見られるような凄まじいポージングにも注意が必要です。片足で斜めに立っていたり、まるで宙に浮いているかのように見えるポーズのフィギュアは見た目にはとても良いのですが、耐久面を考えると恐ろしいものがあります。

フィギュアの重さが一箇所に集中するので負担が大きくなり、その部分が変形しやすくなります。普通の直立のフィギュアでは主に足首に最も負担がかかるので、足元が不安定な造形だったりするものは注意しておきましょう。

夏場の温度や光の熱で変形してしまう

フィギュアの主な変形理由のその2です。熱に弱いプラスチックを素材としているフィギュアにとって、温度変化は大敵です。

温度が高くなる夏はフィギュアにとっても過酷な季節。温度が高くなった室内で飾っていたフィギュアが熱で変形してしまっていたなんてことはフィギュア愛好家あるあるでしょう。

先述したように足首など負荷がかかりやすい部位は熱の影響をダイレクトに受けるので、直立していたはずのフィギュアが前や後ろの方にちょっと傾いてしまったというケースが多いです。

特に近年は猛暑で平均気温が上がってきているので、窓際に置いてフィギュアを飾っていると直射日光による日焼けと熱での変形のWコンボを喰らってしまうことも…。

フィギュアケースに入れていても安心はできませんよ。閉じきった室内ではみるみる温度が上がっていくように、密閉された容器の中は外よりも温度が高くなるのです。室内全体を涼しくするか、フィギュアが変形しないように負荷がかかりにくい体勢に変えてあげると良いでしょう。

当たり前ですが冬場の場合であっても暖房の風やヒーターの熱が直接当たる位置にフィギュアを置いてはいけません。フィギュアはなるべく温度変化の少ない場所に飾るようにしてあげてくださいね。

環境にもよりますが温度が30℃を越えた状態が続くと劣化していてしまうので、夏場でもフィギュアのある部屋は25℃ぐらいを維持することをおすすめします。

変形しやすいフィギュアのポージング

近年は造形技術の進歩により、直立不動の体勢だけでなく様々なポージングで楽しませてくれるフィギュアがたくさん登場してきました。原作の名場面を再現したり、キャラクターの魅力を引き出すようなカッコよかったり可愛いポーズなどで楽しませてくれます。

しかしそんな躍動感溢れるポーズはフィギュア自体にかかる負荷が大きいのも事実です。どっしりと安定感のあるフィギュアに比べて耐久性に不安が残るので、派手なポーズのフィギュアを飾る場合は他のフィギュア以上に注意してあげてください。

重さが一点にかかる片足立ち

片足を上げて可愛いらしいポーズをとっている美少女系のフィギュアが最近は増えてきました。こういったポージングのフィギュアは重さが一点に集中するので非常に危険です。台座に固定されるとは思いますが、あまりグラグラさせないようにしましょう。

装飾物や衣装で立つケース

足で立つのではなく、身に着けている装飾物や衣装が台座との接地面になっているフィギュアのケースです。ひらひらとした衣装のキャラクターや異形系の派手なキャラクターなどに多い飾り方ですね。

大抵の場合だと接地面は見栄えを意識して華奢になっているのでこちらも気を付けるようにしましょう。また、接地面が大きくても本体への接続部が細いとその部分に負荷がかかるので、そちらも注意してください。

変形しやすいポージングのフィギュアは、普段は休ませておこう

片足立ちをしているフィギュアなどは、何年もずっとその体勢で飾っておいたりするとどうしても重心の方に傾いていったりしてしまいます。せっかくのフィギュアなのでずっと飾っておきたい気持ちはもちろん大切ですが、可能ならば鑑賞するとき以外は休ませておくのも大切です。

手っ取り早いのはフィギュアが入っていた箱の中に戻しておく方法です。フィギュアの箱はそのフィギュアを最も負担なく保管しておくことができるように設計してあります。また、横向きに寝かせておくのも良いでしょう。寝かせる場合は下に柔らかい素材を敷き、髪の毛などの他の部位に負担がかからないように注意してくださいね。

リボルテックシリーズなどの好きなポーズをとらせて遊ぶことのできる可動式フィギュアも、遊ばない時は無理のないポーズに直しておきましょう。

特に夏場は温度が上がり気を付けていても思わぬ形で変形してしまうことがあるので、面倒でも鑑賞しない時は箱の中に戻してあげるとフィギュアの劣化を防ぐことができますよ。

変形したフィギュアを元の形に修正することはできる?

どんなに気を付けていて大切に扱っていても不注意でフィギュアを変形させてしまうことがあるかもしれません。でも大丈夫です!プラスチック製のフィギュアはほとんどの場合ある程度は自分で修復することが可能なのです。

完全に元通り…とすることは難しいですが、修正方法をお伝えするので諦めずに頑張って直してみましょう。

用意するのは熱湯(もしくはドライヤーやヒートガン)、氷水、固定できるもの(支え棒など)です。

1. 熱湯やドライヤーの温風で熱を加える

フィギュアは熱に弱く、熱によって変形してしまうことを利用しましょう。まず変形してしまった箇所に熱を加えて軟化させます。

熱湯の場合は変形した箇所を沸騰したお湯につけて3分程待ちましょう。3分は目安なので、変形部分が柔らかくなって元の形に戻ってきたら大丈夫です。プラスチックのフィギュアは耐水性が高いので水につけても問題ありません。

熱湯を使いたくない方はドライヤーの温風やヒートガンでも同じように処置を施すことができます。同じ位置でずっと温風を当て続けると変色の原因や更に酷い変形になったりするので、当てる角度を動かして様子を見ながら調節してください。

2. 元の形に戻ったらすぐさま冷やす

熱湯や温風を使っておおよそ元の形に戻すことが出来たら、用意しておいた氷水にすぐにつけて急速に冷やしましょう。

熱を加えられたものは冷やすことで固まる原理を使ったもので、髪の毛をドライヤーをした後に冷風で整えたり、刀鍛冶が熱した鉄を打って冷やしてを繰り返して刀を作るのと同じですね。

こうやって冷やすことで柔らかい状態から正しい形に固定させるのです。

3. しばらく固定させる

熱を加えて柔らかくしそれを冷やして形を固定させたら、最後の最も大切な工程です。一度変形してしまうとクセがついて(1)と(2)で直してもしばらくするとまた変形した形に戻っていってしまいます。

そうならないように、元の形をプラスチックにしっかりと固定させましょう。氷水から出して水分をよく拭き取ったら、元の形がクセで崩れないように支え棒なりで変形した部分を動かないようにしてください。

1日から数日その形で固定しておけば、しっかりと芯まで冷却されて形も固まります。そうなったらまたいつものように飾ってあげてくださいね。

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